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布施英利『構図がわかれば絵画がわかる』を読む

 肩書の「芸術学者」にちょっと好奇心。芸大の博士課程を修了したあと、東大医学部の助手として養老孟司のもとで働いたという。現在は芸大准教授。

 絵に興味のない人にはどうってことないかもしれない(当たり前)。で、お前は興味があるのかと問われると、ないわけではない、程度(な~んだ)。ただ、カメラを向けた時、何をどう撮るかのポイントは構図だろうから、役に立つかもしれないというだけの気持ち。答は、役立つ。

印象に残った文章を紹介します:

 芸術作品というのは、たとえばラジオのチューナーのようなものです。ラジオの電波は、どこにも溢れていますが、人はそれを感じることはできません。しかしラジオのスイッチを入れて、チューナーを合わせると、音が聞こえてきます。その電波は、ラジオでなく、テレビでも、携帯電話の電波でも、WiFiでも構いませんが、そういう目に見えない、聞こえないものを、そこに現すための装置が、たとえばラジオなのです。
 芸術作品も同じです。私たちの周りには、宇宙があります。その形やリズムがあります。構図はそれを要約し、目に見える、耳に聞こえるものとする装置なのです。そのとき、芸術作品は、宇宙と響き合い、宇宙をかいま見せ、そして宇宙そのものとなります。構図がしていることは、それです。
 その、たった一つのことなのです。

その辺を『モナリザの微笑』やゴッホやムンクやらの作品で説明していく。聴講生になりたい!

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