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『ミス・ギャングスター』を観る

 四半世紀前、『七人の軍隊』という二時間ドラマがあった。老人介護施設の立ち退きにヤクザが絡んでいて、七人の老人がそのヤクザと戦うというものだった。ヤクザ役を東映から雇ったものの、数が不足しているということで、スタッフ数人が急遽ヤクザ役をやらされることになった。ぼくもその一人。当時長かった髪をオールバックにし、ワイシャツに黒の上下という格好をさせられ、トラックの荷台に乗せられ、止まると同時に飛び降りる。そして窓からライフルを撃つというシーン。トビー門松(だったか・・・)さんが銃口を持ち、それを勢いよく上にポンと上げる。撃った時にはそれくらいの反動があるから、ということだった。主演は森繁久弥。テレビ版「寅さん」を演出した大御所が演出をしたが、ワンテイクして、「もう一度」とインカムでフロアに伝えると、森繁さんがモニターで睨んだ。そしたら「OKです」。

 『ミス・ギャングスター』は韓国の三人の年配のお姉さんが銀行強盗をするという話。スーパーで万引きした品物を路地で競売、それを貯めてハワイに行く金に足りて、振り込もうとしたら、銀行強盗に奪われてしまう。それで銀行強盗、という訳だが、この手の話は落としどころが難しい。ハッピーエンドとおいうのも嘘っぽいし、悲惨ではやりきれなくなる。脇筋を絡ませるところで、まあ、こういうところしかないか、と、思う。こういう映画をつくる韓国映画人は素晴らしい。

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