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池上彰編『先生!』を読む

 今日書店が届けてくれた。それほど期待はしていなかった。だからこそ、グイグイと引き込まれて、時々は涙が出た。

 学校の様々な問題が騒がれて、政治家は制度をいじる。しかし、制度だけでは変えられないのは明白だ。それは現場の教員だけをさらに過酷にし、授業や生徒に向き合う時間を奪うだけでしかない。実際、県から要求されるアンケートやらアレやコレやが多く、それに忙殺されていると言ってもいい。どこかの刑事が「事件は現場にあるんです」と叫んだが、教育は現場にある。しして、文科相も県教委も、現場からの発送ではなく、上から変えようとするから、現場を混乱させ、疲弊させていくだけだ。教祖も力を失い、現場からの声はますます届かなくなっている。文科省も県教委も、「何かやってますよ」という体裁をつくっているだけとしか思えない。

 27人の様々な立場の人が先生に絡めた文章(太田光だけは池上のインタビュー形式をとっている)には現在の教育の問題に風穴を開けるものが在る。読み終えるとすぐに、ぼくは「面白いよ」と妻に手渡した。教師と親は一読したらいい。あッ、平田オリザのはいけない。他の人は実体験で書いているのに、平田は漱石の『三四郎』で書いているからだ。

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