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いとうせいこう『想像ラジオ』を読む

 「花は花は花は咲く・・・」という歌がNHKでよく流れる。番組と番組の間のつなぎの時間なので、タイトルも知らないし、歌詞の断片しかわからない。とにかく「花は花は花は咲く」の部分だけが確か(だと思う)。その後に「私は何を残すだろう」とか「いつか生まれる君のために」と続いているような気がする。気がするという不確かな状態であれこれ言うのはダメだとは思うが、これは死んだ人の歌かと最初は思った。そして生まれてくるとかで、どうもこの歌は命のバトンの連綿を歌っているのだろうか、と、誰かに訊ねたいような・・・。

 3.11は様々な形で多くの人を動かした。ボランティア活動をした人の数はどれくらいの数になるのだろうか。冒頭に書いた歌や多くの演劇を生んだ(それだけしか知らんのかいな)。
 戦後は終わったのか云々で論議されることがある。終わったとかいうことではなく、忘れないようにすべきだではないか。
 3.11は終わっていない。終息に向かう気配するらない。加えて東電の無能と無責任で、汚染水が更に問題を深刻化している。海に流れ出て、問題は世界に広がるかもしれない。電気代が高くなるからとかで原発を再開しようという電力会社は、最悪の事態と廃炉までを「想定」した対策を示さないといけないのではないか。

 伊藤製鋼(いとうせいこう、と打って変換するとこうなった)の『想像ラジオ』は3.11を面白い発想と視点で描いている。死んだ人も生きている人も、愛しくなる。いい作品。でも、ぼくには面白くなかった。

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