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アラン・ベネット『やんごとなき読者』を読む

 エリザベス女王が読書にはまった、という想定での小説。本を開くと女王の口からジャン・ジュネの名前が出て、びっくりする。そして、女王陛下の読書への傾斜とともに、陛下(彼女って書きたいけれど)の変化が描かれる。

 優れた読書論だと思う。読書を通して、陛下は等身大の人間になっていく。陛下の読書についての記述の一つ一つに頷くことが多かった。一冊の本、一人の作家についての短いコメントが説得力がある。

 uncommon を「やんごとなき」と訳したのはヒットかもしれない。でも、common が基本となるんで、女王陛下だけでなく、普通の読者をもう少し際立たせてもよかったのかもしれない。でも、面白い。本が好きな人には栄養剤になると思う。

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