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長崎に行く(中)

 ホテルからタクシーでポケットシアターへ。ところが、運転手さんは知らない。無線で問い合わせてだいたいの場所はわかったようだが、その辺に着いてもわからない。所在無げに立っている女性に運転手さんが訊くと「ここです」。フム。

 6時55分くらいに入る。お金を払って入る、と、キャストがいて、塚原氏が「プレミアム入場ですね」と。それで、開城を出て、先ほどの女性に「芝居観に来たんですか」「ええ、友達が出てるんで」「まだ時間があるから、ビールでも飲みませんか」と向かいの焼き鳥屋示す。「友達と待ち合わせしてるんで」とやんわりと拒否。一人で入ると、満席。とにかく喉がカラカラだった。それで自販機でお茶を買った。

 塚原政司脚本・演出の『電動娘』は教室半分程度のスペースで上演された。約4分の1がアクティングエリア。観客は30人で満席。だから役者にはシンドイかもしれない。役者は3人。塚原氏も俳優。役者が良かった。中でも、女優が魅力的だった。彼女の高校生の舞台を観ている。その時は舞台に収まっていた。今回は、舞台からあふれる、こぼれるものを感じた。一番わかっているのは、高校で指導した塚原さんだろう。彼女はまだまだ伸びる。
 芝居は、だから、面白かった。もちろん完ぺきではない。しかし、意欲的な作品で、現在をバッサリ。ぼくはしない芝居だから、いっそう面白かった。雪で右往左往しながら観に来た甲斐があった。エリオットを真似れば、『電動娘』は残酷な芝居。老人に芝居への気持ちを高めた。

 劇場を出て、後輩二人と一口餃子の店に。美味しかったし、芝居の話しやら、生活のあれこれやらで言葉が弾んだ。二人と別れて、塚原さんと合流。音響の村尾、照明の喜多、制作の古賀の3人がいた。芝居は人がつくる。どんな人が集まるかで、芝居が決まる部分はある。塚原さんは人に恵まれている。毎熊さんの文章にもそれが表れている。

 その後、村尾、喜多とちょっと飲んでホテルに帰った。すごく満足していた。『たんぽぽと数の子』と『電動娘』は毛色が違うけれど、塚原さんの眼差しは同じ。彼の芝居への旺盛は健康的で、だから、そうだよ、と、つながる。ぼくも健康的に芝居につながったと思う。
 雪が恨めしい。北の友人が来れていたら、と、思う。

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