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山本一力『桑港特急』を読む

 他人にとっては全く意味のないリストを幾つか作っている。時々思い出したように見直しては帝政するのだけれど、たとえば「好きだった女性」リストは、微妙なところの女性が加わったり、消えたりする。全くどーでもいいことなんだろうけれど、「好きな作家10人」リストは似ているようで、そうでもない。

 娘を迎えに行ったら、起きたばかりで、準備をする間近くをウロウロしていたら本屋があったので、入った。分類が丁寧で、その案内に従えば、目的の本が簡単に見つけられる。紙本の売り上げが落ちているので、懸命なのだろう。時計を見ながらウロチョロして、入口近くの新刊コーナーに山本一力の本があり、迷わず買った。その時、「好きな作家10人」に山本を入れてなかったことに気付いた。そう、ぼくは山本一力が好きなのだ。

 山本一力は江戸を舞台に、庶民の生活を活写する名手。『だいこん』で初めて接した。ヒロインの作るおにぎりを食べてみたいと思って以来、目についたら買っては読んだ。

 『桑港特急』は小笠原の父島、上海、サンフランシスコが舞台の作品。出来はあまりよくない。あちこちに話が飛ぶので、江戸の話に慣れているので、ドンと物語に入り込めない。ただ、山本作品の魅力の人と人とのつながりは濃厚に出ている。「こいつ、いいなァ」と思う人物が沢山いる。魅力的な作家だ。

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