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巨匠の言葉~捨てるということ~

 40年前、文学部ということで、文学という言葉を心の勲章にしていたような青二才の時。大江健三郎が『洪水は我が魂におよび』という上下巻の小説を発表した。新潮社の『波』で、大江は2000枚の原稿を推敲の過程で1000枚にしたとか言ってた。

 それはずっとぼくの内部に沈殿して、時々プワンと浮かんできていた。

「とにかく、捨てることを学ばなくてはいけない。いい作家というのは何冊本を出したではなく、原稿を何枚くずかごに捨てたかで決まるんだ」

「短いストーリーをひき延ばすというのがいちばんよくないんだ。」

ガルシャ・マルケスはそう語っている。(『物語の作り方』)
 書きたいことをドヴァーッと書いて、後は捨てる。書く人間は捨てる「感受性」が問われるかもしれない。10で書けることより、1で書けることもある。

 生活も同じような気がする。

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