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真保裕一『ダブル・フォールト』を読む

 小説を読んでそれが映画化されたものを観ると、小説の方が断然面白いと思うことが多い。たぶん、読んでいる時に頭の中で描いたものとのズレがあるからかもしれない。真保と出会った『ホワイト・アウト』は面白かった。読み始めると、どっぷりはまって、読み続けるしかなかった。織田祐二(漢字がよくわからない)主演の映画もそれなりに面白かったが、読んだ時の興奮はなかった。もちろんストーリーを知っているからでもあるだろうが。しかし、読書はいつの間にか配役していて、演出とカメラマンまでをやっているようなところがあり、読書の楽しみはそこにあると思う。

 真保作品5作目。新米弁護士の物語。始まりからページをめくらせるが、終わりの頃、先が見え始めると、まさか、と、思いながらその「まさか」だった。終わり方に不満を覚えた。呆気なさすぎる。「そうきたか」、この手の作品はそう思わせて欲しいのだ。それと、ヒロインの役者が決まらずしまいだった。『ホワイト・アウト』を凌ぐ真保作品を読みたい。

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