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山本一力『研ぎ師太吉』を読む

 山本一力の描く人物が好きだ。人情溢れ、真っすぐで、だから周囲の人から好かれる。そして、登場する食べ物の何とおいしそうなことか。高価な特別な料理ではなく、ごくごくありふれた食べ物だけれど、この作品の中でもアジの干物、ソーメン、うどん等、読みながら無性に食べたくなる。

 この作品で、ただ一つ受け容れられないのは、犯人を追い詰めたのが拷問だったこと。登場人物の誰もが、それぞれ魅力と才能を持ち合わせているのだから、読者を「ほう!」と感嘆するような方法を考えて欲しかった。

 山本一力の、ぼくは熱心な読者ではない。まだ10作に満たない。ただ、裏表紙の「山本一力の本」の一覧や、著者の紹介欄に、まだ読んでいない作品が多いことを知って、まだまだ読めることを知って嬉しくなる。次はどんな山本作品に出会えるのだろう。

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