« 井上ひさし・こまつ座『ああ幕があがる』を読む | トップページ | コメンテイターの「ありがとうございました」の違和感 »

『くちびるに歌を』を観る

 中学校の合唱部の顧問の音楽教師が産休で、代わりに彼女の友人が赴任する。ところが、この教師はピアノを弾かなない。その辺の設定にどうも無理があるような気がする。そういうのは要らないと思う。

 ヒロインの抱えている問題も深刻。途中入部した男子生徒の抱えている問題も困難。中学生が背負うにはあまりに重過ぎるかもしれない。学校でも町中でも、ぼく達は、制服姿の学生を一様に見ているかもしれない。制服の中の生身の彼らはそれぞれ違う事情がある。その辺を考えずに、「近頃の中学生は、高校生は」と言ってしまう。
 ある学校のある女生徒が夜街をうろつく。何回も注意され、指導された。彼女は母親と二人暮らしだが、母親に男友達ができ、夜になると訪ねてくるようになった。彼女は、男友達が帰るまで、家を出て、街を歩き回ったという事情を知った。そんなこと友達に言えるはずもなく、人を一様に見てはいけないことを教えられた。

 ぼくはこういう映画が好きだ。大作ではない。でも、たぶん、どこかで、形は違うだろうけれど、こういうドラマは起きているだろう。何らかの問題を抱えている若者に、寄り添ってあげたくなる。もしかすると、主役は合唱部が歌うアンジェラ・アキの歌かもしれない。いい歌だ。

|

« 井上ひさし・こまつ座『ああ幕があがる』を読む | トップページ | コメンテイターの「ありがとうございました」の違和感 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『くちびるに歌を』を観る:

« 井上ひさし・こまつ座『ああ幕があがる』を読む | トップページ | コメンテイターの「ありがとうございました」の違和感 »