そうきたか『ひよっこ』
NHK朝の連続ドラマの中で一番だと思っている『ひよっこ』。
行方不明になった父親をどう処理するするかに注目していました。
まさかああいう形とは。昔の白黒映画で『心の旅路』(だったか・・・)の主人公が同じような、そんなことを思い出した。古典的な処理かもしれないが、いい処理だと思います。
以前、ぼくは『ひよっこ』には悪い人間が出てこない。人が対立するのではなく、時代と対立しているからだみたいなことを書きました。その考えはまだ変わっていません。
高度成長期の中で、日本人は家族の絆が希薄になっていったように思います。戦後強くなったのは靴下と女性だみたいなことも言われました。父親が行方不明になって、ひょんな形で驚きの形での再会。
おそらく、父親が父親になることで、家族は再生するのではないか。現在が舞台では絶対できないドラマ。ああ、でも、若い人には感得できないかも。
今後の展開が楽しみです。白石加代子も楽しく遊んでいるし、シシドカフカという魅力的な存在もあり、出演陣がみんないい味を出している。とにかく、テレビドラマ史上の傑作のひとつになるでしょう。
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