ポロン(2)

 毎朝、散歩に誘うが、動かない。頭を撫でてやると、散歩に行ったのに、行かない。ウッドデッキに寝そべって、近づくと、サッと起きてたのが、最近は声をかけるまで気づかないことがある。彼女の老いは、ぼくよりも早い(当たり前、か)。それでも、誰かが来ると吠える。彼女なりに責任(みたいなもの)を果たしているんだろう。えらい、と、思う。

 ポロンはご飯(11歳以上用のドライフードに11歳以上用のスープ状のものをかけてあげている)を最近は残すことが多い。それを、どうやら狙って、小鳥が集まるようだ。別のところに設置して、小鳥用にあげたりするんだけど、彼らの食欲は旺盛で、いつも空になっている。

 ポロンはそういう小さいものには無頓着。カラスのような鳥になると吠えて、おっかっける。彼女は「こいつはいい、こいつはイケナイ」という基準があるようだ。

 出かけるときに「お留守番」と言うと、後をついてこない。でも、「お手」はしない。そういう関係ではないと思っているようだ。でも、じゃれ合いながら撫でたりをしていると、「ポロン、ゴロン」というと、ゴロンとなって腹をさらけ出す。

 結構配慮しないと、と、思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポロン(1)

 演劇大会で上演が終了してホッとしてるときだったと思う。部員の女の子が「子犬が産まれたんです。見に来てください」。ぼくは聞き流した。休みの日、そのことを思い出し、子どもを連れて見に行くことにした。そのとき、子どもの母親は「もらったら」と言った。それで、見に行って、8匹くらいいた子犬から、上の娘が「ソックスはいていrつみたいで、これがいい」と言った。前足のくるぶし付近が白かった。
 子犬をもらって、そこの家の人も我が家の子どももぼくもよろこんだ。でも、その結果、その子犬は母親と兄妹から引き離されることになる。ぼくは時々そのことを思い、申し訳ない気持ちになる。うちがもらわなかったら、どうなっていたかはわからない。もっと恵まれた家に行っていたかもしれないし、そうでないかもしれない。人間でも、そういうことはあるから、現状を受け入れてもらうしかない。

 ポロン、という。上の娘が名付けた。4歳になる前のことで、意味とかを訊くこともないか、と、思い、音の組み合わせとしては悪くはないナと思った。以来、13年と3カ月、ポロンはぼく達と生活を共にしてきた。人間の年齢としては、70歳近い。最近は要領を得て、無駄がない。家を出るとき、「留守番」と言うと、動かない。家の前の畑で所有者が仕事をしているときに帰ってくるとその人の方にちょっと走っていって吠える。その人いわく「あんたが帰ってくるまではおとなしかったんやけどな」。
 おそらく責任感みたいなものを感じているんだろう。さすが70歳のオババ。でも、吠える元気があるだけいい。

 ぼくは早起き。暗かろうが寒かろうが、5時には散歩に行きたい。最近、ポロンは「行くよ」といっても動かない。首輪をつけて引っ張っても動かない。自己主張。で、仕事から帰って散歩に行く。疲れてんのに。ぼくも、彼女もカウントダウンに入っている。仲間、あるいは同志、戦友を煮詰めたような関係だ。彼女のことを記しておいても、と、思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ペットの効用

 進学する生徒と時間外に英語を勉強している。それにペットの効用についての英文があり、そういえばそうだと思う部分があった。
 ペットが精神面でいい影響を与えてくれることは、たとえばアニマルセラピーとかで証明されている。ところが、ペットにはそれ以外にも、風邪、腹痛、頭痛に対しても効果があるということなのだ。そういえば、うちに犬が来て、今月の終わりで13年になるが、そういうのと確かに無縁な13年のように思えるのだ。
 今、朝の5時、懐中電灯を持って散歩に行く。これからは寒くなる。でも、そういうことで、どうにか健康に毎日を送ることができているようだと考えれば、寒さなんか拒んではいけない。ぼくの足音を聞きつけて、玄関でお座りして、尻尾を振って迎えてくれるのだから。お互い様ってこういうことか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)