『坂の上の雲』第一回放送を観る

 鳩山首相の献金問題で、「恵まれた家庭に育った云々」と漏らしたらしい言葉。その内容よりも、平気で言わせる感受性にこそ問題があるのかもしれない。「貧乏こそ、偉人を育てる。だから父はお前たちにとっては恩人なのだ」、と、かなり不正確だが、そんなことを秋山兄弟の父親は言う。貧乏を正当化しているだけのことだが、鳩山のノーテンキな言葉の直後だけに、またその後の秋山兄弟の多大な功績を考えると、フムフム、と、頷いてしまう。

 待ちに待った放送。第一回は序章ぞなもし。

 どうやら、テレビでは弟をメインに進んでいくようだ。それをモックンが演じることでもわかる。そして、第一回は、真之がイギリスの軍艦を観て、それを追って走るとおろをクライマックスにして終わった。海軍に行くことが鮮明に描かれていた。「お楽しみはこれからだ」と予告編みたいなものだが、腰が座っているドラマであることは画面にみなぎっている。これから3年間秋だけの放送になるが、これだけは最後まで「観れずに死ねるか」と思う。内藤×亀田戦には視聴率では負けるかもしれないが、最終的にはかなりの結果を残すのではないか。

 期待が高まる。

 

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『エレジー』を観る

 大学の先生と女学生の恋愛。石田純一と東尾理子以上の年齢差がある。女学生は本気になるが、男は相手の本気を受け容れることができず、逃げる。男が相手を受け止めようとした時には、もう取り返しがつかない状況になっていた。

 高校教師と生徒との恋愛も沢山あるだろう。ぼくも幾つか知っているし、中には悲劇的結果に終わったものもある。ぼく自身、昔昔のそのまた昔、ある生徒を好きになったことがある。好きだと自覚してから一週間ほど考えた。考えに考えた。相手の両親に土下座して、結婚を許可してもらおうとも考えた。一週間で終わったのは、二人での生活を考えた時、何を語り合えるのだろうかという疑問を覚えたからだった。25年ほど前のこと。

 高校から大学に舞台をかえると、話は違ってくる部分があるだろう。大学だから高校のように「スクールセクハラ」が表に出るのが少ないかもしれない。

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『百万長者の初恋』を観る

 一度目覚めると、あれこれと考え、もう眠れない。で、起きるものの、とりあえずテレビをつける。『百万長者の』って、アメリカの古い映画かと思ったら、韓国映画。解説を読む限りでは、魅力は感じない。ところが、結構面白かった。

 韓国映画のいいところは、直球を投げるところ。昔の日本にもそういうのはあった。しかし、ダサイとかで拒否された。しかし、韓国映画では、バンバン投げてくる。それが魅力になっているように思う。『百万長者の初恋』は欠点が幾つかある。しかし、それで破綻することがないのは、直球の志が溢れているからではないか。

 ヒロインを演じた女優がいい。可憐な花を持った女優で、蒼井優の線か。ああいう線の女性は好きなのだ。

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『うた魂』を観る

 高校の合唱部が舞台。観終わって実に清々しい気持ちになる。主演の女の子がいい。観終わる頃、ちょっと成長した女の子は、輝き、美しくなっている。その辺が魅力的に演じられている。ガレッジセールのゴリが野蛮な純情で物語を面白く転がしていく。おかげで、気持ちのいい朝を迎えることができた。

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『愛おしき隣人』を観る

 ぼく達が日常触れる「劇的」なものは、家族、友人、職場や学校ものだろう。ただ、あまりに慣れっこになっているので、ちょっとした変化に気づかないことが多い。何か事件が起きた時、「いい人でしたよ」というコメントが多いのは、そこにあるのかもしれない。

 この映画はある町の一区画の人たちの断片を淡々とつなぎ合わせている。基本的にはワンシーン、ワンカット。カメラは動かない。大きなことがある訳ではない。誰かの死はあるが、殺人ではない。何かが生まれ、何かが消えて、それは誰かが大騒ぎするようなことではないが、遠い国の生活の違う彼らの日常は、共感やら反発やらの様々な感情を呼び起こす。監督の勝利。この世界は映画でしか表現できない。

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プレミアム8蜷川幸雄篇を見る

 今月号のある演劇雑誌で蜷川特集をやっていて、演劇評論家の長谷部浩に応える蜷川とは違った内容だった。

 ぼくが東京で働き始めた時、最初に観たのが蜷川演出の『ロミオとジュリエット』だった。演技、芝居のつくり方が覆された。『NINAGAWAマクベス』では赤毛芝居が日本の芝居になっていた。

 長谷部とは違いながら、NHKのあゆみさんも良かった。結婚しても、しばらくは「黒田」だったような記憶があるが、鋭さと適切に配慮があった。民放ではできない。

 蜷川は話す時口に手を当てることが多い。右手で左手の中指を引っ張ることもある。

 観て、聴いて、感じる。芝居は共同作業。

 新鮮なジジイだ。

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『釣りバカ日誌19』を観る

 ゆきさん、さすが漢字検定2級ですね。あれって、読み方が、「まんじゅしゃか」と「まんじゅしゃげ」の二つがあるように思いますが。どうなんだろう。

 ジャイさん、あれって、植物なのに葉がないじゃないですか。どうやって光合成やってるんですかね。彼岸に咲くから彼岸花なんだろうけれど、あの世を思わせる不思議な花です。

 さて、娘たちはカラオケやら買い物に行き、彼女たちの母親は東京に3泊で行っている。半年ほど前に彼女が買ったDVDを観てみるか、と、なった。

 「まだ観てないんですか」と何度言われたことか。何故観ないといけないのかがわからない。地元キャストということで画面に端っこにいるだけじゃないか。今日、観たのも、ケーブルテレビで、伊勢正三が作って歌う佐伯のイメージソングが流れていたので、映画の中で佐伯がどう扱われているか知りたかったから。

 胃カメラの場面で笑い転げた。西田敏行ってああいうのがうまいなァ。ただ、山本太郎と常盤貴子が車に乗って、高速を降りてから坂道を下るシーンがあるが、あれが佐伯のどこなのかがわからない。昔、「特捜最前線」で佐伯ロケが行われた。放映を観ると、西田病院で、「ちょっと外で話しましょう」の次のシーンが、鶴見町だった。車で30分。ウ~ム、そういうことかと思ったけれど・・・。

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『結党!老人党』を観る

 夢は子どもだけのものではない。老人にも夢があって、それに向かっていってもいい。このドラマは老人が夢に向かっていく、面白くて清々しいドラマに仕上がっている。

 キャスティングがいい。主演の笹野高史が実にいい。そして敬老の日に相応しく、ちゃんと夢が痛快に叶うエンディングもいい。テレビは、こういうドラマをもっとたくさん作ってほしい。

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『トランスアメリカ』を観る

 女になる手術を一週間後に控えた「男」に電話がかかる。大学時代に一度だけ関係をもったことがあるが、まさか・・・。結局、息子と名乗るその男を、教会関係者だと名乗り、警察まで迎えに行き、車でアメリカを横断することになる。

 設定は面白いけれど、あと一つ何かが足りないような気がする。それが何かはわからない。「男」に深く入り込んでしまうと、観る者にはシンドイものになってしまうが、サラリとしたものになったために、何かが抜け落ちたのだろうか。ウ~ム。

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『モナリザ・スマイル』を観る

 ぼくが生まれた年から一年間の大学での物語。ジュリア・ロバーツが美術史の講師で、例の独特な笑い声を聞くことができる。

 アメリカは自由な国と言われる。その自由とは何かということも問題にはなる。ただ、アメリカという国は成立事情で、そうならざるを得なかった部分はありように思う。コロンブスが発見して以来、ヨーロッパ各国が入り込んだんだから、それを統一する過程であっちの事情も考えざるを得なかったんだろう。

 自由の国アメリカでも「赤狩り」でいびつな状況だった時期もある。『モナリザ・スマイル』はその辺の時代背景があるように思った。

 自由と身勝手が、今の日本では混同されているように思う。その違いがわかったら、身勝手な連中の人生は確実に面白くなるはずだ。

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